赤ちゃんを連れて海外へ渡航する場合、どうやって受けていくか悩む予防接種。
生後7ヶ月の息子を連れてインドネシアへ渡航した我が家は、今のところ全てのワクチンを日本で受けており今後もその予定です。このワクチンスケジュールについてはよく質問をされるので、今回は息子が渡航前に受けたワクチンの種類と、0歳から5歳までのワクチンスケジュールをご紹介したいと思います!
※なお必要な予防接種は年度によって変わり得る&筆者は医療の専門家ではないので、実際にワクチンの接種時期をご検討の際は改めて自治体や医療機関にご確認をお願いします^^
インドネシア渡航前に受けるべきワクチンは?
まず、インドネシア渡航前に受けるべきワクチンを確認したところ以下2つとの結論に至りました。
- BCG(インドネシアは結核罹患者が多いため)
- 日本脳炎(同じく罹患者が多いため。一般的な接種時期より早めて接種することが可能)
※もちろん受けないと渡航できないわけではありません。渡航後に現地で受けているお友達も多数います。
確認先は地元県内の海外渡航外来とジャカルタのSOS medika。(ちなみに地元の海外渡航外来には電話で質問してみたのですが、「診察に来い」と言われることなく電話口だけで回答もらえちゃいました。)
BCGは渡航外来・SOSの両方から渡航前の接種を勧められました。
日本脳炎に関しては、SOSからの言及は特にありませんでしたが渡航外来から念の為と推奨がありました。一般的なスケジュール表では日本脳炎は3歳頃打つことになっていますが時期を早めて6ヶ月頃から打つことが可能であり息子はそのように早めて受けました。
なお狂犬病など、海外渡航特有の予防接種は特に推奨されなかったので受けませんでした。
インドネシアのワクチンスケジュール表
上述のジャカルタのSOS medika(cipte)に問い合わせた際、ジャカルタで受けられるワクチンの一覧表(0歳~12歳まで対応)をもらうことができました。
勝手にここに載せることはできないので低画質でイメージ画だけ載せておきます。(ごめんなさい。)
↑こういうかんじのものですので、必要な方はぜひ問合せしてみて下さい。日本語で問合せokです^^
我が家の予防接種スケジュール
ジャカルタで生活している家族の中には、現地で出産or産後すぐ渡航してワクチンは全部現地で打つ派、ときどき一時帰国して全部日本で打つ派、日本・インドネシアどっちでも打つ派と色々いらっしゃいますが、我が家は『ときどき一時帰国して全部日本で打つ派』です。
そんな我が家の息子が渡航前に受けたワクチンの種類とスケジュールをご紹介。
渡航前に受けたワクチン
渡航前に受けたのは青枠で囲ったワクチンです。(※表はこちらのwebサイトのものです。)
スケジュール表を見ると生後2か月から怒涛のワクチンラッシュが始まり、ザックリですが生後6ヶ月頃で一段落するので我が家はこのタイミグで渡航することにしました。
で、1歳を過ぎたあたりでまた各種ワクチンの4回目ラッシュがはじまるのでその時に一時帰国する算段です。(←今ココ)
ちなみに青枠部分を全てクリアせずともその途中で渡航することも可能なハズです。
例えば、ジャカルタのSOS medika(cipte)に当時(2019年)確認したところ、B型肝炎の1,2回目を日本で打って3回目だけをジャカルタで受けるということは可能とのことですので。(B型肝炎の3回目ってちょっと遅いんですよね!)
ただし後述しますが現地のワクチンと日本のワクチンで互換性が無いものがあるので、途中で渡航する場合は日本の医師・現地の医師によく確認し計画を立てた方が良いです。
スケジュール
息子が日本で受けた/受けるワクチンスケジュールです。ご参考まで。
(ちなみに息子、病気で生後4ヶ月のときにワクチン接種できなかったのでちょっとイレギュラーになっていますが、いずれにしてもBCG・日本脳炎が生後6か月~なので渡航前の接種完了時期は後ろ倒しにはなっていません。)
【1回目】(生後2か月)
- B型肝炎①
- ヒブ①
- 小児肺炎球菌①
- ロタウイルス①
↓ 4週間後
【2回目】(生後3か月)
- B型肝炎②
- ヒブ②
- 小児肺炎球菌②
- ロタウイルス②
- 四種混合①
↓ ※病気をしたので生後4ヶ月は接種せず^^;※
【3回目】(生後5か月)
- ヒブ③
- 小児肺炎球菌③
- 四種混合②
↓ 4週間後
【4回目】(生後6か月)
- 四種混合③
- BCG
- 日本脳炎①
↓ 4週間後
【5回目】(生後7か月)
- B型肝炎③
- 日本脳炎②
↓ <<インドネシア渡航>>
↓ <<一時帰国後>>
【6回目】(1歳になるころ)
- ヒブ④
- 小児肺炎球菌④
- 4種混合④
- 日本脳炎③
↓ 1週間後
【7回目】※生ワクチンなので6回目のセットと別で接種
- MR①
- 水痘①
- おたふくかぜ①
↓ 3か月後~3歳になるまで
【8回目】(3歳になるまで)
- 水痘②
ココまで終わればその次は5歳くらいになります。
日本で受けるメリット・デメリット
メリット
我が家のように日本で予防接種を受けるメリットはこんなところだと思います。
- 日本基準のワクチンが打てる
- ワクチンの在庫不足の心配が少ない
- 副反応が出た場合に日本の医療を受けられる
①日本基準のワクチンが打てる
ジャカルタでも問題なく予防接種可能なんですが、現地の日本脳炎は日本製と互換性が無かったり、「4種混合」の内容が違ったり、日本のようにヒブ単体のワクチンが無かったり(DPTと混合になっている)します。私は日本のものと互換性のない日本脳炎を現地で打ち始めて途中で本帰国になると面倒だなと思い全て日本で受けることにしてしまった次第です。もし突然本帰国することになっても日本をベースにしておけば混乱もありません。
②ワクチンの在庫不足の心配が少ない
インドネシアは流通が安定しておらず、また政府の決定で突如ワクチンが入手できなくなる可能性も否定できません。その点、日本であれば予定しているワクチンは基本的に接種でき心配がありません。
③副反応が出た場合に日本の医療を受けられる
稀ではあるようですが、ワクチン接種のあとは発熱や発心などの副反応が出る可能性があります。万一そうした症状が出てしまった場合に日本の医療でケアができるのも日本で予防接種を受けるメリットの一つです。
デメリット
日本で受ける場合のデメリットはこちら。
- なかなか渡航できない
- 予防接種のための一時帰国が必要
①なかなか渡航できない
私の場合は先にご紹介した通り諸々の予防接種を受け、生後7ヶ月で渡航しました。
産まれてから7ヶ月…結構長いです(笑)。少なくともBCGを日本で打っていこうとすると生後半年以降での渡航となります。その間すでに現地で働く夫とは当然離れ離れ。
生後7か月というと首が座って寝返りをし始めたり、早い子だと腰がすわったりハイハイをし始める時期です。そうした赤ちゃんの成長を夫婦で見守れないのは残念ですよね。(うちの息子は発達が遅く寝返りさえしませんでしたが)
②予防接種のための一時帰国が必要
日本で全てのワクチンを受ける場合、当然予防接種のための一時帰国が必要になります。
生後半年頃に一度渡航したのち1歳頃でまた接種が必要なので、だいたい半年で日本に戻ってくることになります。
例えば上のお子さんが現地で学校に通っていると多少調整が難しいかもしれません。
ただしこの1歳での一時帰国が終われば次は3歳までの間に一度帰国すればokで、レバラン休暇や年末年始に日本に戻るのであれば特に問題にはならないのではないかと思います。
季節性のインフルエンザはジャカルタで接種
ワクチン日本で受ける派の我が家も、季節性のインフルエンザはジャカルタで受けました。
実は毎年、年末年始は多くの日本人が一時帰国する為、常夏のジャカルタでもインフルエンザが流行るんです!
そこで我が家も年末にジャカルタでインフルエンザ(北半球用)の予防接種をうけました。SOSのジョハン先生という方が日本語が話せて丁寧に診察して下さる先生なので息子もそちらでお願いしました。日本人の間ではとても有名な先生です。
現地で受ける派の人も多い
個人的には1人目の子供だったこともあり日本で受けるのが断然安心・明解だと思ったのですが、いざ現地にいってみると周りのママは現地で全ワクチンを接種している人(そもそも現地で出産した人)も多数です。
特に二人目・三人目を一時帰国で出産した人は産後早々にジャカルタに戻っている人が私の周りでは多い印象。逆に1人目の場合は私と同じようにキリが良いところまで予防接種を受けてから来る人が多いかも。
まとめ
以上、予防接種を日本で打つ派の我が家のお話でした。産後の日本滞在が7ヶ月間と時間がかかってしまいますが、日本基準のスケジュールにだけ従っておけば良いので単純明快で楽です。今後赤ちゃん連れで渡航される方の参考になれば幸いです^^
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