ジャカルタでよく見かけるハインツの瓶入りBF(ベビーフード)。先日買って試してみたので、食べ方や使い勝手、日本製品との比較をレビューします♪
ハインツの瓶入りBFとは…
英国ハインツの商品
アメリカに本社を持つハインツは世界各国にグループ展開していて、インドネシアで流通しているこちらは英国ハインツの”Heinz by nature”というブランドのBF。同”Heinz by nature”ブランドシリーズでビスケットやフリーズドライのお粥も販売されています。
どれもグランドラッキーやモール内のスーパーなど、ジャカルタ市内では比較的簡単に見つけられます。
ちなみにインドネシアでは下の写真のように、オーストラリアのハインツの瓶入りBFも販売されています。(同じHeinzでもロゴが違うのは国が違うからみたい。)こちらはりんごや洋ナシなどフルーツのピューレ100%でできているものです。
この記事では前者の英国ハインツの商品について主に書いていきます♪
月齢ごとに量と形状が違う!
さて、ハインツの瓶入りBFは月齢ごとに4ヶ月以上用・7か月以上用の2種類があって、
- 黄色いフタの4+(4ヶ月以上)は120gでドロドロ状態
- 紫のフタの7+(7か月以上)は200g入りで5mm角くらいの具入り
という具合です。味の種類はそれぞれ何種類かあります。
対象月齢はフタの上にも明記アリ。
なお瓶のラベルにも月齢表示があるのですが、インドネシアではなぜか一つ一つ青いシールでつぶしてあります。(インドネシアでの離乳食の進め方と形状が一致しないからなんですかね?)謎です。が、気にせず行きましょう。
ちなみに本家英国ハインツ的には1歳以降食べられるパック入りのBFがあるようですがジャカルタでは見かけません。これとても便利そうなのに。
価格
価格はグランドラッキーでは4+がRp 33,900/個、7+がRp 49,900/個。日本のレトルト離乳食と比べると(レートにもよりますが)少しだけ割高。でも輸入品であることを考えると良心的な価格と言えるかも。
【試してみた①】4+ Beef & Sweet Potato Mash
まず1つめ。生後4ヶ月用のBeef & Sweet Potato Mashを試してみました!
原材料
原材料や食べ方などは、瓶のラベルの上にインドネシア語で書かれたシールが貼ってあります。それをキレイに剥がせば英語の原文が見られるのですが、コチラの公式サイトで見た方が見やすいと思います。(瓶とサイトで見くらべましたが内容同じでした。)
野菜と米・水、オリーブオイルしか入っておらず、かつそれぞれのパーセンテージも明記されているのでヘンな物が入っていないことを確認できます♪
またアレルゲンがあれば太文字で書かれているようなので、ココでチェックできます。

実食!
「瓶の表記には湯銭で温めて…」と書いてありましたが面倒だったので瓶から中身を取り出してレンチンで加熱して食べさせました。
見た目は完全に茶色のドロドロ状態で何が入っているのか分かりませんでしたが、香りはレトルトによくあるかんじの香り。レトルトのビーフシチューが好きな人なら大人でも結構そそるかも!
息子は1歳前頃でドロドロでは物足りないので、自分で用意した角切り煮野菜(じゃが芋・人参など)にかけて食べさせましたが問題なく食べてくれました。
残った分は小分けにして冷凍し、ちょこちょこ解凍して使いました。
【試してみた②】7+ Sunday chicken dinner
続いて生後7ヶ月用のSunday chicken dinnerを。

ちゃんと固形物が入ってる!
瓶の外側からだと分かりにくいのですが、中身を出してみるとちゃんと角切り野菜が入っています!
5mm角くらいなので、たしかに生後7ヶ月頃の大きさ。硬さはけっこうフニュフニュでスプーンで押すと簡単につぶれました。非常に良いです♪
原材料はやはり公式サイトで確認可能です。
実食!
こちらもレンチンで適当に温めて食べさせました。具が入っているのでそのまま何も手を加えず。
dinnerと名がつくだけあってこれ1つで食べさせられるのでしょうが、私は小分けにしておかずとして使いました。
パン粥メインのときの副菜として食べさせたり、4+の”Beef & Sweet Potato Mash”のときと同様に自作の角切り野菜をさらに追加して食べさたりとシンプルに使いましたが、お料理上手な人ならもっと活用できるのかも。
“Sunday chicken dinner”は個人的にはちょっとマスタードっぽい?香りがする気がしました。(マスタードやそれっぽいものは一切入っていませんが。)いずれにしても4+のBeef & Sweet Potato Mashとはテイストが違う複雑な香りです。
こちらも息子はパクパクと食べてくれました。
常温でも食べられる?
個人的にこの「常温でも食べられるのか」という点はかなり重要でした!
なぜなら日本のレトルト離乳食は常温でも食べさせることができ、それがとても便利だからです。これができると外出先に気軽に持っていけるんですよね!
ということでラベル表示や公式サイトを読み漁りましたが残念ながら「常温でも食べられる」の明記はありませんでした。“Best served warm & from a bowl”という記載はあるものの。
「常温で食べるな」とは書いていないし生モノが入っているワケではないので大丈夫そうではありますが、ベビーフードなのでメーカーからのお墨付きが欲しいところでしたね。
ちなみに前述のオーストラリアHeinzのフルーツピューレ瓶、実はガルーダ航空の機内でベビーミールとして提供されています。CAさんに聞いてみましたがこちらは常温でokとのこと。まぁフルーツですもんね。(ただ機内だと常温どころかクーラーでガンッガンに冷えて出てきます。)

残り物の保存方法
「加熱前の瓶に残った分は、ふたを閉めて冷蔵庫で24時間保存可能」とラベルに英語で書かれています。
が…英語ラベルの上に貼ってあるインドネシア語訳のシールではなぜか「48時間」になっています(笑)
インドネシアだと長く持つのかな?謎です。私は余ったものは冷凍保存してしまいましたが心配な方は24時間以内に食べきりましょう!(笑)
日本のベビーフードと比較して
メリット
- インドネシアで入手しやすい
- 保存しやすい
- 日本では食べさせられない食材・テイスト
なにせ日本のレトルト離乳食はインドネシアでは一切手に入りませんから、手軽に市内のスーパーで手に入るのは有難いです!

それから保管に関しては、余った場合ビンなのでフタしてそのまま冷蔵庫保管ができるのは楽ちんです♪
そして流石は海外製品、材料もテイストも異国情緒たっぷりです。
例えば4ヶ月用の製品にはカリフラワーが使われているものがあるのですが、これを使えばカリフラワーという日本食では使用頻度の低い食材を手軽に食べさせることができます。
それから7ヶ月用瓶には”cottage pie”という種類がありますがこのコテージパイとは、ポテトと牛肉で作るイギリス伝統のミートパイなんだそう。小さいうちから海外の食文化を体験させられてなかなか面白いですし、普段と違う物を食べることで赤ちゃんにとっても良い刺激になるかも知れません。
デメリット
- ポータブル性は低い
- 常温OKの明記無し
- 主食とおかずが分かれていない
まず瓶なのでお出かけに持っていくとなるとちょっと重いし、割れ物なので気を遣います^^;
それから日本のレトルト離乳食は「常温でも美味しい」の明記がありますが、ハインツのBFにはそれがないので積極的に常温食を推奨しているわけではないよう。
要は外出先で食べることはあまり想定されていないっぽいですね。
3つ目の「主食とおかずが分かれていない」という点はデメリットというほどではありませんが、日本のお弁当タイプの離乳食が主食とおかずで分かれているのでこれに慣れているとちょっと物足りなさを感じるかも。
例えば”Beef & Sweet Potato Mash”(牛肉とマッシュポテト)1瓶で1食分ですが、私は「肉と芋だけか…」と少々戸惑いました^^;
まとめ(使ってみた感想)
ハインツの瓶入りBFを使ってみた感想は、「日本のBFには(特にポータブル性で)及ばないものの、とても手軽で便利!」でした。
ハインツという日本でも有名なメーカーの商品で、且つ原材料がきちんと明記されており安心感があるのも良いですよね。香りも美味しそうで実際息子もパクパク食べてくれました。
我が家ではおかずを1品チョイ足しするときに使いましたが、本来は瓶1つで1食が完結するよう作られているので楽したいときにも最適。
インドネシア帯同の際は日本のBFを持って来るのがオススメではありますが、持ってこれなかったり使いきってしまってもハインツのBFがあるのは救いです。
簡単に手に入り手軽に使うことができるので、困ったときはぜひとも頼るべき商品だと思いました!