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子連れフライトの強い味方!ANAのエアポートサポートを利用してみた感想

本記事のタイトル画像普段ジャカルタで駐妻生活を送っている私ですが、インドネシアでの新型コロナウィルスの感染拡大を受け、いったん日本に退避帰国することになりました。

駐在員である夫は現地に残る為、日本までの飛行機は1歳の息子とふたりきり。

それだけでも心細いのに、数ヶ月の日本滞在を見越した多めの荷物を抱え、入国規制で混乱中の羽田空港へ向かう―――なんだかとても心配になってしまったので、今回初めてANAの「エアポートサポート」というサービスを利用してみました。

結果、精神的にも体力的にも大いに助けられ、とても素晴らしいサービスだったのでこの記事でご紹介したいと思います。

ANAのエアポートサポートとは?

ANAの飛行機の写真ザックリ言うと、ANAのスタッフさんが空港内を同行し案内してくれるサービスです

出発空港であればチェックインカウンターから搭乗ゲートまで、到着空港であれば飛行機を降りた所から到着ロビーまで、スタッフさんが一緒についてきてくれます。また乗り継ぎ空港でも利用でき、この場合は降機~乗り継ぎゲートまで。

なにやら安心感がスゴいです。しかもこれ、なんと無料のサービスなんです!

どんな人が利用できる?

ANAのエアポートサポートが利用できるのは以下の条件の人。

  1. 大人1人で3歳以下の子供を1人以上同伴して乗る場合
  2. 65歳以上の人のみで乗る場合
  3. 妊婦のみで乗る場合
  4. 12歳以上16歳以下の子供のみで乗る場合

①~④の人が11歳以下の子供を同伴する場合と、①~④の条件の人同士で乗る場合も含まれます。

予約方法

予約は便出発の72時間前までに電話で申し込みが必要です。受付は9:00~18:00(年中無休)で番号はコチラを参照下さい。

今のところインターネットでは予約不可のようです。

まりこ
まりこ
ちなみに今回は思いっきり72時間過ぎてから電話したんですが、ANAの方のご厚意でサービスを受けさせて頂きました。感謝しかありません…。

実際に利用してみた in 羽田空港

上述の通りエアポートサポートは出発空港・到着空港・乗り継ぎ空港で利用できますが、今回は到着時の羽田空港でのみ利用してみたのでその体験談を!

飛行機が着いたらちょっと待つ

飛行機内の写真飛行機が羽田空港に到着する少し前、CAさんから声を掛けられ「空港に到着し、ベルトサインが消えた後もすぐに下りずに少々座席でお待ち下さい。」と言われました。

エアポートサポートのスタッフさんのスタンバイを待つためだそうです。新型コロナのせいで検疫が混みそうなので早く降りたい。ゾロゾロと他の乗客たちが降りていくのを横目に焦りましたが、ほんの2,3分ほどで呼んでもらえました。スタンバイも早いです!

飛行機を降りたらすぐ担当者がいる

飛行機を降りてすぐ、ANAの制服を着たスタッフさん(今回はお姉さん)が出迎えてくれました。

そして挨拶するやいなや、すぐに「お荷物お持ちしますね!」と私のリュックを持ってくれました。そのリュックにはPCとiPad、さらに絵本が入っているのでかなりの重量だったのですが「全然大丈夫です!」と笑顔で背負ってくれました。

こちらは1歳の息子を抱っこ紐で抱えているのでとても助かります。

どこまで同行してくれるの?

申し込んではみたものの、このサービスの内容をよく知らない私。お姉さんと合流して歩きだしたところで

「このサービスって、どこまで一緒に来て頂けるんですか?」と聞いてみました。

間髪入れずに返ってきた答えは、

 

「お望みなら、どこまででも!」(笑顔☆)

 

でした。

プロですねぇー…。

結局、飛行機を降り→検疫→入国審査→手荷物引き取り所→税関を出てさらに先、到着ロビーで迎えに来た両親と落ち合いやすい待ち合わせ場所を教えてもらい、そこまで同行してもらいました。(「どこまででも」とのことですがココがmax最終地点でしょう笑)

混乱中の検疫もスムーズに通過

混雑する羽田空港検疫の写真混雑する空港の検疫の様子

今回羽田空港でエアポートサポートを利用したのは2020年3月末。新型コロナウィルスの感染拡大のため検疫が強化され、インドネシアを含む特定の感染国からの帰国者は空港の検疫で所定の質問票に記入・提出することになっていました。

この検疫強化は始まったばかりで事前情報があまりなく、私が到着した日は帰国者たちがどこに並べば良いかわからず右往左往、検疫官たちは3枚セットの質問票の一部を配り忘れるなどして現場は混乱状態でした。

そんな中、連日その場を案内しているエアポートサポートのお姉さんは「まずこちらに並んで下さい」、「あちらの記入スペースが空いています」、「書き終わったらあちらに並んで下さい」などと次々と的確に教えてくれました。

お陰で混雑する検疫もスムーズに突破。感染症が広まる中、人が密集する場所に長居するのはなるべく避けたかったので大変助かりました。

スーツケースもピックアップしてくれた

手荷物引き取り所のコンベアの写真今回私は預け荷物として大型のベビーカーと、中身がパンパンのスーツケースを預けていました。

1歳児を抱っこ紐で抱えながら、自力でこの二つをコンベアから引き上げるのはどう考えても不可能だと思っていたら、ばっちりエアポートサポートのお姉さんがピックアップしてくれました。

お陰で手荷物引き取り所で係の人を探す手間も省け、ココもスムーズに通過できました。

 

そして前述の通り、税関を通過し到着ロビーまで案内してもらって終了です。

終始笑顔でテキパキと、案内や荷物の手伝いも常に先回りで対応してくれ、とても頼もしかったです。

感想=とにかく楽だし安心!

エアポートサポートの感想は「楽だし安心」、もうこの一言につきます。なんたって飛行機を降りた瞬間から空港出口まで、プロが一緒についてきてくれるのですから。

空港の中って、手荷物検査やら出入国審査やら、手続きが多くて慣れないと結構難しいですよね?私は最近空港を利用する機会が増えてきましたが、それでも一人で行くとなるとちょっと緊張してしまいます^^;

まして子連れで長時間のフライトを乗り切った後に重い荷物を抱えてなんて、疲労で頭も回りません。

ですがエアポートサポートを使えば、プロが「次に行く場所」・「必要なもの(パスポートなど)」を適宜教えてくれます。

さらに入国審査で空いている列へささっと案内してくれたり、手荷物引き取り所で自分の荷物が出てくるレーンへすぐに案内してくれたり。疲労で頭が回らなくても全然大丈夫。ボーっとしてても連れて行ってもらえます(笑)

まりこ
まりこ
空港に慣れていなくて不安な人にはとってもオススメ♪

さらに今回は新型コロナウィルスで検疫強化中というイレギュラーな状況で空港を利用することになりとても心細かったのですが、プロの案内で混乱の最中も迷わず手続きができ非常に安心でした。

息子
息子
有事の際は特に頼りになりますね!

また母子二人きりのフライトの為心配だった手荷物やスーツケースの運搬についても、エアポートサポートのお姉さんが手伝ってくれ、体力的に大幅にになりました。

次項で詳しくお話しますが一応このサービス、公式サイトでは「手荷物の運搬を目的とするサービスではない」という注意書きがされています。

ですが実際には私のリュックをずっと代わりに持ってくれ、重たいスーツケースもコンベアから引き上げてくれたので、めちゃくちゃ助かりました。

ちょっとした注意点

とても便利なエアポートサポート、事前に以下の注意点を知っておけばより一層快適です!

  • 「荷物持ち」や「子供のケア」目的のサービスでは無い
  • 飛行機到着後ちょっと待つ
  • 便出発の72時間前までに要電話予約
  • 枠がいっぱいで予約できない可能性がある
  • ちょっと目立つ

「荷物持ち」や「子供のケア」目的のサービスでは無い

上記の体験談や感想のところで「リュックを持ってもらった」、「スーツケースを取ってもらって助かった」なんて書いちゃいましたが、エアポートサポートは公式には「手荷物の運搬や子供のケアを目的としたサービスではない」んです。(主目的は空港内の案内。)

これはANAのwebサイトにも書いてありますし、電話予約の際にも留意点として言われます。

が、多分今回の私のケースのようにある程度荷物を持ってくれたり、手荷物引き取り所でスーツケースを引き上げたりはしてくれるものと思います。(担当スタッフのご厚意ですが、流石に高齢者や子連れ・妊婦がスーツケースを引き上げるのを手伝わず傍観するってことはナイですよね笑)

あくまでも『「荷物持ち」や「子供のケア」を主目的としたサービスではない』なので、「重たい荷物をたくさん持ってもおう!」とか、「子供を抱っこしてあやしてもらお~」なんてことは期待しちゃダメですよ!ということだと思います。

飛行機到着後ちょっと待つ

これは今回羽田空港到着時に利用したときの話。飛行機到着後、担当スタッフのスタンバイを待つため他の乗客たちが降りていく中席に残って少しだけ待つ必要がありました。ほんの数分だったのですが、早く降りたい派の人はちょっとじれったいかも?と思いました。

でも、その後のスムーズな案内のお陰で先に降りた乗客たちよりもはるかに早く出口に辿り着いていました。結果的には断然早かったということですね。

便出発の72時間前までに要電話予約

つまりフライトの3日前までに要予約です。使う予定ならばフライト予約完了後すぐに電話するのが良さそうですね!

なお今回私は2日前にダメ元で電話してみたのですが、申込できました。(「空港での検疫事情が急きょ変更になった」という特殊な事情があったため直前になってしまったわけですが、それを考慮して頂けたのかも知れません。^^;)

枠がいっぱいで予約できない可能性がある

やはり対応可能なスタッフの人数には限りがあるそうで、申込人数が多いと対応できない場合もあるそうです。

実際、今回の私の場合は予約の電話ですぐに手配可能なスタッフにはもう空きは無い状態だったそうです。そのため一度羽田空港内のスタッフを調整して手配してくれたようです。

息子
息子
ANAさん、迷惑かけてばかりですみません。

ちょっと目立つ

これは注意点なのかわかりませんが…

ANAの制服をキチっと着こなした爽やか笑顔のお姉さんと一緒に歩いていると、ちょっと目立ちます(笑)

「エアポートサポート」というサービスがあまり知られていないだけに「何でマンツーなの?」みたいな視線を感じたり。まぁ全然問題ありません。気にせず行きましょう!

まとめ

飛行機の写真ANAのエアポートサポート、初めて利用してみましたが安心と快適さを得られる素晴らしいサービスでした。

利用する前は「怪我や病気をしているワケでもないのにこんな贅沢なサービスを利用しても良いのだろうか…」と恐縮していましたが、そんな懸念はスタッフさんの笑顔に吹き飛ばされました。

少しでも空港内の手続きに不安や心配事がある場合は、ぜひとも頼るべきサービスだと思います。機会があれば申し込んでみて下さいね!