育児・マタニティ

日本とは大きく違う?ジャカルタで妊婦健診を受けたので体験レポ

記事のヘッダー画像2018年のことではありますが、ジャカルタ市内の病院で妊婦健診を受けたので、そのときのことを記事に残しておきたいと思います。

今後ジャカルタで検診を受ける可能性がある方の参考になれば幸いです。

検診に行った病院

今回健診に行った病院は、ジャカルタにあるSOS MEDIKA cipeteです。

妊娠前に何度かお世話になったことがあり、また知り合いの看護師さんから「妊婦健診に関して、PondokとSOSは衛生面・診察技術の面で日本とほぼ変わらないレベル」と聞いていたことからこちらでお世話になることにしました。

病院内は広く清潔感があります。患者さんはいつ来てもあまり多くない印象ですが、中でも欧米人が多く日本人はあまり見かけません。ですが「Japanese Reception(日本人用受付)」があり、受付から診察、支払まで日本人看護師に付き添い・通訳をしてもらえるのでとても安心です。

2階には小さなカフェがあるので、予約時間より早く到着してしまった私と夫はそこで時間をつぶして待ちました。

予約と事前準備

私は妊娠してからはほぼ日本にいたので、こちらでの妊婦健診は22週の1回だけ、単発で受けることになります。

前々から通っているわけではないので、以下のような事前準備をしました。

①電話での事前予約

当たり前ですが電話で事前予約を。日本で最後に受けた健診の1ヶ月後に予約が取れるよう、早めに電話しました。この時話した内容はこちら。

  • 健診時の週数を伝える
  • 一時滞在の為単発の受診になる等経緯を説明
  • 事前受診なく一度目の訪問で健診させてほしい
  • 3D, 4Dエコーがあるかの確認

事前に一度受診することなく、1回目の婦人科受診で健診を受けさせてもらえるようお願いし、OKをもらいました。

それから病院の設備に関しては日本の田舎よりも東南アジアの都会の病院の方が医療設備は最新だったりします。せっかくジャカルタで健診を受けるので、3D,4Dエコーを受けてみたいと思っていました。

聞いたところ担当の医師によって扱うエコーが違い、木曜の先生が4Dエコーを、私が希望する金曜の先生は3Dエコーを扱うとのこと。夫の仕事との兼ね合いで金曜の先生の夕方枠で予約をしました。初めての3Dエコーにワクワクです!

②母子手帳と初期検査結果のコピーを事前送付

母子手帳の中の過去の健診ページと、日本での初期検査(血液検査・抗体検査等)の結果票のコピーを病院へメールで送っておきました。

特に持病などがあるわけではありませんが、事前に日本人看護師さんに英訳しておいてもらう為です。こうすることで、当日の問診はスムーズでした。

高齢赤ちゃん

日本との違い①:健診内容は希望次第!

日本の妊婦健診で実施する内容といえば、尿検査・体重測定・血圧測定・問診・エコー検査が基本で、血液検査やその他の検査は必要な時に予定された週数で、もしくは医師の判断でプラスする形になります。

一方こちらでの健診で基本としてあるのは体重測定・血圧測定・問診のみでした。

エコー検査も毎回あるわけではなく、特に希望が無ければ赤ちゃんの成長を確認すべき初診時、12週、21週、29週あたりの4回のみだそうです。

ただしここで日本と大きく違うのが、希望次第でその他の検査も受けられるという点。しかも病院に到着してから何を受けるか決めさせてもらえました。

尿検査は希望があれば実施とのことで、私は早く到着したこともあり受けることに。

また切迫早産になってしまうことを心配していたので、念の為子宮頚管長の検査もプラスでリクエストしました。

エコー検査については、今回21週付近なのでリクエストしなくても受けられることに。

少なくとも私が日本で通っていた病院はこうしたリクエストベースの検査は実施していません。予定された検査内容で十分ということなのでしょうが、頚管長など不安があるときに口頭での相談だけでなく実際に検査をしてもらえるのはありがたいと思いました。

日本との違い②:問診もエコーもとても丁寧!

問診

日本の健診では、「診察室に入ってこんにちは、早速エコー→問題なければ終了」という流れで15分程度が基本。私はこれに加え、いつも質問事項を箇条書きにして行ってエコー終了後に先生を質問攻めにしていました。

不安なこと、聞きたいことは毎回山ほどあるので、次の予約の方がいる中心苦しいですが、自分が納得できるまで先生からお話を聞くようにしていました。

こちらでの健診はまずは診察室で問診、部屋を移動してエコー、という流れでした。

驚いたのはそのどちらもとてもミッチリ丁寧という点。

問診では、まず尿検査の結果や体重・血圧についてフィードバックをしてくれます。「こうだからこの点は問題ありません、異常ありません。」という具合。

そしてその後先生が「何か困っていることはありますか?」と聞いてくれます。

私が日本でいつも恐縮しながら聞いていた質問を、医師の側から聞いてくれました。(今回はお腹の張りについて質問しましたが、それについては最終的にエコーを見てみよう、ということになりました。)

「次の予約があるので」という日本でお馴染みのあのキツキツ感はなく、ゆったりと時間を割いてくれているのを感じられました。

3Dエコー検査

問診の後は部屋を移動してエコー。

日本では、エコーを見ながら「背骨がきちんとできています」とか「ここが赤ちゃんの膀胱ですよ、問題ないですね」等と解説をしながら見せてくれます。いつも楽しく画面を見ること10分ほどです。

インドネシアでも同様で、画面を見ながら「横隔膜の位置も問題ないですね」、「赤ちゃんは今400gで、頭の大きさは鶏の卵ほどですよ」といった具合に検査は進みました。

しかしここで日本と違ったのは先生の粘り強さ!

赤ちゃんが顔を隠していた場合、日本では「お顔を見るのはまた今度」となりますが、今回担当してくれたインドネシア人医師は赤ちゃんが顔の向きを変えるまで徹底的に粘ってくれました(笑)

“Come on, baby!”と呼びかけながらエコーをひたすら続けること恐らく30分ほど。部屋のクーラーで正直寒くなってきたと感じた頃にようやく赤ちゃんが向きを変え、正面顔の3D写真を撮ることができました。

それを印刷し手渡してくれる先生はとても満足気でした。

一方エコーで確認して頚管の長さは問題なかったものの、その付近に普通は無いはずの影が映っているとのことで、急遽血液検査でホルモン値を確認することに。

少々不安ですが、詳しく検査してもらえるのは有難いです。

(→その後、これは問題ないものだと判明しました。)

まとめ

所要時間は全部で1時間半ほどと長くなってしまいましたが、おそらく問診やエコーなどお願いすれば早く切り上げてもらうことも可能なはずです。

海外での健診は不安がありましたが、結果日本よりも丁寧に見てもらえ、先生の粘りのお陰で夫も初めてのエコーを楽しんでくれたのでなかなか良い健診でした。